フライパンが、死んでいたんです。
私の不注意による度重なる焦げ付きを経て、スチールたわしで乱雑に洗われたりもして。
フライパンが、本当に死んでいたんです。
そして今回その窮地を救ってくれたのが、ダイソーのフライパンでした。
まさにおねだん以上の働き。
私が数あるフライパンの中からなぜダイソーに決めたのか。
今日はそれを熱く語りたいと思います。
500円で、マーブルコート。
ダイソーのフライパン購入に至るまでのあれこれ
調理器具をなるべく増やしたくなかった。
実は、フライパンが死んでからすでに半年近くの時が流れていました。
ではなぜすぐに買い換えなかったのか。
それは、調理器具を最低限に減らしたいと考えていたからです。
「本当にこのサイズのフライパンは必要なのか?」
それを自分に問いかけるためにあえてそのままにしていました。
別にミニマリストになろうとしたわけではありません。
たくさんの調理器具を用途に合わせて使いこなせるのは、やはり料理が好きで料理上手な方が多いように思います。
私はたくさんあっても、使いこなせないのです。
結局同じものばかりを使って、余分なものはシンク下のこやしに、コンロ下のこやしに、食器棚のこやしになるのです。
そんな使わないものたちに居住スペースを分けてあげられるほど、我が家のキッチンにゆとりはない。
そこで盤石な地位を築いているはずのフライパンとて例にもれず、事業仕分けの対象となったのです。
まず我が家のエースとして、2年程前から無水鍋の24cmがフルイニングしているのですが。
この子の蓋がフライパン代わりに使えるなんて謳っているもので、ともすればフライパンもいらないんじゃないかという発想に陥ったわけです。
しかし、それは浅はかな考えでした。
餃子を作るストレスに血管が切れかける
他の料理は時と場合にもよりますが、まぁなんとかなったのです。
でも、餃子だけは。
餃子だけは。(怒)
油を増やしたり、予熱を長くしたり、色々しましたがどうしてもこびりついてしまい、本当に血管が切れるんじゃないかと思うほどイライラしました。
こびりつきが!!こびりつきが・・憎い!!!
そして約半年の間まともなフライパンが無い中過ごしてみて、気付きました。
やっぱフライパン、いるよね。
私はそれまでの非礼をフライパンに陳謝し、粛々とフライパン探しを始めたのでした。
フライパン選びにおける永遠のテーマ。“一生モノ”or“コスパ”
フライパンを買うにあたってまず悩むのが、「長く使えるよいもの」を選ぶのか、「頻繁に買い換えることを見越してコスパのよいもの」を選ぶのかの二者択一ではないでしょうか。
そこで出てくるのがあれですよ。いつも脳裏をかすめるやつ。
鉄のフライパンに挑戦してみたい衝動
まずはこれと向き合うことになりました。
最初の手入れが大変なんてよく言うけれど、最初のシーズニングが不要のものもあったり。
あとはもう何度も目にしたフレーズ達が私を誘惑するわけです。
そりゃもう肉が美味しく焼けるとか・・
野菜を焼くと違いがわかるとか・・
一生モノのお付き合いだとか・・
アウトドアでも大活躍だとか・・
もうね、今こうやって書いていても欲しくなっちゃう。
一時はもう鉄一択みたいな頭に傾いて、タークのフライパンが無骨でかっこいいななんて、うっかりアマゾンでポチりかけてたんですが。
「おっとまてよ。身近に鉄のフライパン使ってる人がいたな」と思い出し、さり気なくリサーチをかけてみたところ、思わぬ答えが。
私「ねぇねぇ鉄のフライパンってどう?フライパン買い換えようと思って、鉄のフライパンもいいかなぁとか思って」
友人「あぁ、うん、まぁでも重いよね・・」
私「確かに、チャーハン作ったりもするから買うならそれなりの大きさが必要だし、そしたら結構重くなるよね」
私「・・でもやっぱ、肉とか美味しく焼けるんでしょ?」
友人「うん、まぁ・・」
私「・・・。」
友人「最近ティファールの何点かのセットを買ったんだけど、取っ手が外れて重ねられるし、やっぱ便利なんだよねー。すごいおすすめ!」
私(あれ・・?鉄はあまりおすすめしない・・?)
もちろんこれはこの友人一人の主観なので、数々の人が声を揃えて言う通り、間違いなく鉄フライパンの良さというものはあるでしょう。
だがしかし。同じように一定数「鉄のフライパンめんどくさい」という人もいるわけで・・。
ここで一旦私の頭は冷静になりました。
そして思いました。
ティファールが使いやすいというのは実家の母親も言っていたから間違いないだろう。
でも私はたくさん重ねるほど鍋を増やす予定もないから、ティファールである必要はない。
以前にティファールのフライパンをもらって使ったこともあるけど、やはり経年とともに加工が落ちて使えなくなってくることには変わりなかった。
だったら気持ちよく使えて、ある程度もってくれて、買い替えの負担が気にならない価格のものを買うほうが良い気がする。
ここでIKEAのフライパンが名乗りをあげる
そんなこんなでコスパ重視のフライパン選びに方向性が定まったところで、まず候補にあがったのがIKEAのフライパン。
ネット検索をしていると、“IKEAのフライパンが¥299で使える!”みたいな記事を目にしてとびついたわけです。
そこでうきうきとIKEAへ訪れたものの、なんとその商品はもう廃盤でした。
今ある商品で一番お手頃価格なのは、
KAVALKAD(キャバルカード)24cm ¥499
というものでした。
実際触ってみて、軽いし使い心地も良さそうでしたが、なんと言っても24cmでは小さい。
そして一番気になったのは、フライパンの深さ。
OUMBARLIG(オウムベルリグ)というラインで28cmのフライパン(¥1699)もありましたが、深さが心もとない。
実物を見るとわかるのですが、フライパンの内側のへりが中央へむかって少し斜めに傾いていて、けっこう浅く感じます。
これだと家族4人のチャーハンを炒めた時、確実に飛び出すな・・。
また、フライパンで煮込み料理や大量のミートソースを作る時なんかもあるので、これだとちょっと不安かも。
見た目はステキなんですけどね・・。
他にもいくつか見ましたが結局フライパンは買わず、IKEAをあとにしたのでした。
フライパン難民が行き着いた先、それがダイソー。
こうしてまたフライパン選びの大海原へ放り出され、フライパン難民と化した私。
西友など、近所の大型スーパーやホームセンターを眺めてみるも、どれも似たような雰囲気で値段は大体1500円ほど。
性能・価格に大差が無い中でのフライパン選びは決め手に欠けて、もう何が正解かわからなくなっていたある日。
ダイソーで買い物をしている時に、夫が急にこう言ったのです。
「フライパンあるよ!これでいいじゃん!」
え?ダイソーのフライパン?大丈夫なの?
半信半疑で見てみると、サイズ感はまさに理想通り。
適度な深さがあり、チャーハンもストレスなく炒められそう。
しかもマーブルコート!
そして気になるお値段は・・
500円(税抜)。
100均の中においては高額商品ですが、ホームセンターなどで買うより全然お手頃価格。
まさかこんなところに私の探していた答えがあったなんて。
こうして私は、震える手で500円のフライパンをレジに持って行ったのです。
使い心地は文句無し!料理のストレスが激減!!
こうしてやっとのことで手にしたフライパン。
何か気に入らないところがあっても、500円だし1年くらい使えれば充分という気持ちで使い始めたところ。
なにこれめっちゃいいじゃん!!
卵焼きも、餃子も、す〜るする!!!
油も少なくてオッケー!!
こびりつきのストレスから開放された私は、もう、いちいち感動の嵐。
購入から約1ヶ月経ちましたが、不満はなにもありません。
あとはこの状態がどのくらい持続するのか。追って報告したいと思います。
とにかく今の段階でははっきりとこう言えます。
ダイソーのフライパン、超絶オススメです!!!!